ご挨拶
先日、6月15日付で吉田晃敏旭川医科大学学長(吉田学長)が萩生田文部科学大臣宛に辞表を提出し大きな話題となりました。6月22日の学長選考会議にて吉田学長の解任が全会一致で決議され、萩生田文部科学大臣に提出される事が決定いたしました。
昨年、12月の週刊文春報道に端を発し、吉田学長の暴挙をこれ以上許すまいと我々が12月26日に「吉田晃敏旭川医科大学学長のリコールを求める全国有志の会(リコール全国有志の会)」を立ち上げ、本年1月18日にHPを開設の上で吉田学長の解任を求める運動を展開して参りました。開始当初はこの様な旭川という一小都市より全くのゼロからの運動であり、署名が集まるのか非常に不安があったのも事実でした。
しかし、いざ運動を開始してみると日本全国、ひいては海外からも吉田学長の解任を求める署名が集まり、また、多くの激励も頂きました。本年3月3日に本運動を締め切るまでに、我々の当初の目標であった10,000名を大きく超える13,354名もの署名が集まり、この結果を3月12日付で文部科学大臣に提出致しました。また、本年2月には旭川医科大学内でも現役教授陣を中心とする「旭川医科大学の正常化を求める会」が立ち上げられ、学内からも吉田学長の解任を求める署名が提出されました。
我々はその後も吉田学長の動きを注視してきましたが、滝川市立病院からのアドバイザー料問題を含め、学長補佐に対する不適切な支出等吉田学長にまつわる問題がその後もどんどんと明らかとなりました。
それらの問題が騒がれている矢先の吉田学長の辞任報道であり、最初は面食らいましたが、報道が事実である事が確認でき、腑に落ちない点は多々あるものの、ひとまずはこの結果を歓迎いたしております。改めて実感するのが、開始当初は周囲からも笑われる様な旭川発の本当に小さな規模の小さな運動が、多くの皆様方からの厚いご支援、激励により指数関数的に飛躍し、遂には吉田学長の辞任に働きかける事ができるまでに拡大できたという事です。「旭川医科大学の正常化を求める会」に関しましても皆様方による我々の活動が先行して行われていたからこそ立ち上がったものであると自負しております。
我々の厚い想いが学長選考会議をも動かし、吉田学長の解任決議に至ったと感じております。今回の吉田学長の辞任、学長選考会議による吉田学長の解任決議はひとえに皆様方からのご支援、ご協力、厚い想いの賜物であり、一市民運動が大学組織の改革に対して大きな役割を果たしたという意味でも非常に貴重で有意義な活動であったと強く感じると共に感動しております。
ここに、今回の「リコール全国有志の会」の活動の賛同、ご協力頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。また、署名とは別に皆様方からは多くの激励のお手紙も頂戴し、我々は非常に励まされると共に活動をするにあたって勇気と活力を頂きました。改めて、激励頂いた皆様にも厚く御礼申し上げます。
今後は学長選考会議によって提出された吉田学長解任決議は文部科学省に委ねられ、萩生田文部科学大臣からの判断を待つ事となりますが、ここでも文部科学省に提出した我々の厚い“想い”と “声”が大きな力となる事を切に願っております。
今後の旭川医科大学は新執行部のもと、再生に向けて動き出す事となりますでしょうが、今回の一連の出来事を戒めとして常に謙虚な姿勢でまた、オープンで風通しの良い体制による旭川医科大学の再生を強く願っております。また、旭川医科大学の再生において途中で脱線することのない様、引き続き抑止力としても我々は旭川医科大学の動向を注視して参ります。更には吉田学長の問題もこれで終わりとはせず、司法の手による解明が必要な事案に関しては引き続き、追求の手を緩めることなく行動して行きたいと思っております。
文部科学大臣からの正式な判断が下るまでは、吉田学長の処遇は確定せず、宙ぶらりんの状態が継続しますが、我々の当初の目標であった吉田学長の解任に関しては、一区切りついたと思いますので、この場を借りて、経過のご報告と皆様方への御礼を申し上げたいと存じます。
この度は我々「リコール全国有志の会」の活動に多くの皆様方からのご支援、ご協力、ご声援を頂き、文部科学省からの正式な判断はまだでございますが、晴れて結実しました事に会一同より厚く厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
現在もコロナ禍により予断を全く許さない状況が継続しておりますが、皆様方におかれましても呉々もご自愛くださいませ。
2021年6月23日
吉田晃敏旭川医科大学学長のリコールを求める全国有志の会
代表:水元 俊裕